京都の老舗「月桂冠 鳳麟 純米大吟醸」
モンドセレクション最高金賞を5年連続で受賞
原料米は山田錦と五百万石を50%精米。
低温発酵でゆっくりと経過させることで
香りと風味がじわりと醸しだされる。
京都を代表する女酒なので甘く、瑞々しく、フルーティ。
香も優しく、淡白なつまみでいただきたい。
大手酒造らしくバランスのとれた味わいは
安心して飲める一品。
酒器は自作の七輪焼ぐい呑み。
呉素の発色と焼成する際についた炭の景色が荒々しい感じで
京の酒にはあわなかったな。
最近話題の姫路から「本田商店 龍力 特別純米生原酒」
香りは瓜のようなさわやかな青さがある。
酸味もあり、引き締まっているが力強く濃厚
メリハリの効いたしっかりとしたお酒。
生原酒はガツンとくるアルコール臭があったりするが
熟成されているのか、とがった感じはなく
コクのあるタイプで楽しめた。
味の濃い料理ともあうと思う。
このお酒を醸す本田商店は
姫路城大天守改修にあわせた駅前の再開発で
盛り上がりを見せている姫路の酒造。
香港や中国、ベトナムなどアジアへの日本酒の輸出に力を入れており
フランスのワインにも負けない高級酒を海外に展開する戦略を取っている。
ぐい呑みは赤志野。
ぼってりとした釉薬と鉄泥が発色した赤が映える。
これは、あまり良いものではないが
いつか、鉄の錆びたような味わいの赤志野で一献やりたいものだ。
灘五郷の一つ御影郷「神戸酒心館 福寿 超特選純米酒」
灘五郷である御影号の酒心館 福寿
ここは最近、海外向けにも力を入れている蔵。
灘五郷は、「灘の生一本」で知られる日本酒の生産地。
神戸市の東灘区、灘区と西宮市を合わせた阪神間の地域を指し、酒造りに適した上質の酒米(山田錦)と上質の水(宮水)が取れたことから、日本酒の名産地として栄えた。
酒心館のお酒はインターナショナル・ワイン・チャレンジで純米大吟醸部門金賞を獲ったりノーベル賞晩餐会において、福寿の純米吟醸酒が提供されるなど
海外への進出が目覚ましく、将来的にも楽しみな蔵。
この超特選純米酒は灘伝統の辛口をしっかりと受け継いでおり、酒米は全て山田錦を使用した贅沢な味わい。旨みの要素も重厚な日本酒。
口に含むと味わいが何度でも広がり、いつまでも楽しむことができる。
ぐい呑みは織部。
白い肌にかかる緑釉のなまめかしさと、抽象的な図柄が特徴。
こういった焼き物を織部焼と言う。
織部とは千利休の弟子であった大名茶人、古田織部のこと。
焼き物を作る作陶家ではなくプロデュースする側だったが、織部好みの奇抜で斬新な形や文様の茶器などを多く生み出している。
石川県の定番酒「小堀酒造 萬歳楽 花伝 本醸造」
石川県で最も親しまれる定番酒のひとつ。
まろなかな口あたりと旨みが調和する、飲みあきしない萬歳楽の定番酒。
嫌味のないすっきりした飲み口、甘みが少なく、酸味と苦味が主体のドライテイストだ。
石川の方がおみやげで買ってきてくれたのだが
やはり地元では有名らしい。
地方のお酒をこうやっていただけるのは大変うれしく
空ける際に高揚が隠せない。
付け合せは日本海のお酒にあわせてホタルイカに
海の幸と日本酒ってなんでこんなに合うのでだろう。
酢味噌をつけていただいた。
●アルコール度数:15度
●仕込水:手取川水系伏流水
●原料米:五百万石、北陸12号
●原料米産地:石川県白山市
●日本酒度+3 ●酸度:1.4 ●アミノ酸度:1.5